オンちゃんの卒乳

今日で2歳8ヵ月になったオンちゃんは、つい最近までずっとおっぱいを飲んでいた。
ベビちゃんを妊娠して、最も心配だったことの1つは“オンちゃんが卒乳できるか?!”だった。
確かにこのところ、夕方保育園から帰宅した直後のおっぱいを必ずしも飲まなくなっていたが、そんな時でも夜寝る前や夜中目が覚めた時、朝起きた時など、1日に1回は必ずおっぱいを飲んでいた。が・・・

2/9 パパの実家に帰省。いつもと違うせいか、おっぱいを飲まずに終わる。
2/10 お昼寝の時に上手く入眠できず、おっぱいを飲む。が、ばぁばに見つかりからかわれる・・・そのせいか、たくさんは飲まず。。。
2/11 パパの実家から帰宅。ハイテンションのまま寝る。
2/12 帰宅時は「桃のジュース!!」と別のことに気をとられる♪ 卒乳できるか?! と思い始める。
2/13 帰宅時はやはり別のことに気をとられて無事乗り切るが、夕食後突然「おっぱい」・・・「オンちゃんが昨日も一昨日も飲まなかったから、おっぱいさんいなくなっちゃったよ〜」とか言っていた矢先に宅急便が“ピンポーン”。注文していたオンちゃんの靴が届き、上機嫌♪ そのままおっぱいの事は忘れる?!
2/14 帰宅後しばらくすると「おっぱい」・・・「おっぱいさんいなくなっちゃったよ〜」「いるの」「だって、オンちゃん飲まないからおウチに帰っちゃったよ〜」「おっぱいあるの!!」・・・もはやこれまでかと思い、オンちゃんも「飲んでみる!」というのでおっぱいをあげる。。。が、出が悪かったらしく「ちょこっとだけあった」とオンちゃん。それ以上飲もうとせず、反対側のおっぱいへ。「なかった」・・・あっさりと終了。
2/15 やはり帰宅後「おっぱいさんいなくなっちゃったんだよね?!」と確認するように言うオンちゃん。「おっぱいさん、いなくなっちゃったんだよね〜」と言うとそれ以上何も言わず、おっぱいも欲しがらず。。。

結局、それでオンちゃんは卒乳してしまった。何だか良く分からないが涙が出た。
多少誘導したとは言え、こんなにあっさりと。こうやって少しずつ、いつの間にか親離れしてしまうんだろうなぁ・・・もう、オンちゃんとの幸福なおっぱいタイムは訪れないんだ。。。

去年の今頃、保育園の先生から卒乳(断乳)した方が良いと説得された。0歳児クラスから1歳児クラスに進級する準備として。その時は「2歳になったら卒乳」と漠然と考えていた。乳児検診等でも良くそう言われていたし。一方で「卒乳はその子が決める」という考えにも賛同していて、オンちゃんに任せようと思っていた。だから、信頼している先生からその話をされた時はかなりショックだった。
先生が言うには、「4月に環境がガラッと変わって負担がかかる。待機児童解消の一環で、来年の1歳児クラスは今の9人から6人増えて、15人になる。私達が(担任を)持ち上がれるとは限らないし、母乳に否定的な人が担任になる可能性もある。2歳になる6月は、環境が変わったストレスが一番出てくる時期。お母さんさえその気になれば、オンちゃんはもう卒乳できる。・・・」
今思えば、あの時先生は、自分が異動になる事を知っていたんだと思う。
9人の0歳児クラスの中で、その時点で卒乳していないのはオンちゃんだけだった。オンちゃんには、母乳を飲んでいる子特有の行動パターンがあったらしく、ふとした時に隅っこでじ〜っと指しゃぶりをしてみんなと行動できなかったりする事が多かったらしい。先生にしてみれば、本当にオンちゃんのためを思って言ってくれたんだと思う。最も頼りにされている自分がいなくなった後のオンちゃんの負担が少しでも軽くなるように。
が、私は受け入れられなかった。幸いパパも「聞き流しとけば」と言うのでだんだん「余計なお世話!」という気になった。
それ以来、保育園には母乳を飲んでいる事を隠している(多分ばれてるけど)。

それから約1年。オンちゃんは自分から卒乳。
多分卒乳できなかったのは私の方。でも、私の体は確実にベビちゃんを迎える準備をしている。おっぱいもそのひとつ。
オンちゃん用のさらさらしたものから、濃度の濃い、ベビちゃん用のものへ。オンちゃんは味の違いを感じ取っていたんじゃないかと思う。

心配された昨年4月の進級時も、もう1人の元担任がびっくりするほどキャピキャピに明るくなって1歳児クラスデビューを果たしたオンちゃん。
こうやって、どんどん大きくなっていくんだね。
やっぱり無理に断乳しなくて良かったと思ってる。おっぱいタイムはなくなったけど、違う形でスキンシップしようね。